水木サンの幸福論―私の履歴書 特別付録『ゲゲゲの鬼太郎』第1話(コミック誌「ガロ」掲載分を復刻収録―全45ページ)付水木しげる
日本経済新聞社 刊
発売日 2004-03-23
日本経済新聞に連載した水木しげるの「私の履歴書」に、青年向け劇画誌「ガロ」に掲載した「ゲゲゲの鬼太郎」第1話の復刻がついた『水木サンの幸福論』。「学校に行っても、趣味の方に忙しくて、授業中も教科書を開く暇もない」。 1年遅れて小学校に入学するも、勉強は大の苦手。ふだんは趣味の昆虫採集、絵描き、新聞の題字集めに精を出し、学校では0点を取りまくる――。
幼いころから好きなことだけに熱中する超マイペースぶりを発揮していた水木しげるが、40代にして売れっ子漫画家に、そして80を過ぎた現在でも現役を続ける自身の半生を振り返る。
「生まれたときから少し変人でありました」と自身も認める著者の奇人変人的幸福論がユーモラスに描かれた1冊。
負を見事に正に転じた人 2005-07-31
水木しげるさんの妖怪話は、あんなにこわいのに、おどろおどろしいはずなのに、子どもたちは楽しみにしてアニメの時間を待っていたと思います。その理由が水木さんのルーツを知ることでわかりました。水木さんは、戦争で片腕を失ったり、税務署員も脱税を疑うくらい人気の割りに収入が少なくていつまでも苦労したりと、普通の人間ならいじけてしまいそうな出来事も何一つ嫌なこととして捉えておられません。少なくとも読者にはそう見えます。むしろ陽気に幸福に過ごしていらっしゃる。そんな水木さんの姿勢は私達の生きるヒントになります。そして、読み物として面白いんですよね。本の中で自分のことを「水木さん」と呼び、自分の読者達くらいの年代の子ども達を「ベビー達」と呼ぶ。「水木さんのゲゲゲの鬼太郎でベビー達が大はしゃぎ」など、一つ一つの文章もウィットに飛んでます。
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